- FutureNet製品活用ガイド
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FutureNet
FAシリーズ
FA-210編
1.TCPトランスペアレントモード
1.3 サーバ&クライアント接続
FA-210は、サーバまたはクライアントのどちらか先に起こった事象でTCP接続します。
RS-232からデータ受信するとクライアントとしてTCP接続し、LAN 側から先にTCP接続要求を受けるとサーバとして接続します。
TCP 接続が確立した後は、RS-232 機器からFA-210 に送られたデータはそのまま透過でLAN 上のPC へ送られ、またLAN 上のPC から送られたデータはそのまま透過でFA-210 を経由してRS-232 機器へ送られます。FA-210はTCP/IPとRS-232のプロトコル変換を行うだけでデータの加工は行いません。
RS-232またはLANから一定時間データ受信が30秒途絶えたときTCPセッションを切断させます。切断した後は、またサーバ/クライアントの両面トリガ待ちとなります。
【 構成図 】
【 設定例 】
main ip 192.168.10.2
main mask 255.255.255.0
rs 0 transparent servcli
rsport 0 parity even
rsport 0 flowctrl xonxoff
rsport 0 scpcport 55555
rsport 0 connectaddress 192.168.10.1
rsport 0 connectport 44444
rsport 0 inactivitytimer 30
【 設定例解説 】
main ip 192.168.10.2
main mask 255.255.255.0
IPアドレスとマスクビットを設定します。
サーバ&クライアント接続に設定します。
クライアントとなる場合の接続トリガ初期値は「RS-232からデータ受信」となっています。
rsport 0 flowctrl xonxoff
RS-232の通信条件を偶数パリティ、XON/XOFFフロー制御に設定します。XON、XOFFコードの初期値はそれぞれx’11’とx’13’です。
通信速度、データ長8ビット、1ストップビットは初期値です。
サーバとしての接続待ち受けTCPポート番号を55555に設定します。
rsport 0 connectport 44444
クライアントとしてのTCP接続先IPアドレスを192.168.10.1、接続先TCPポート番号を44444に設定します。
TCPを切断するための、無通信切断タイマを30秒に設定します。