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FutureNet
ASシリーズ
閉域網サービス編
1.オンデマンド接続
1.1 IP着信
これは、閉域網サービスを利用して、AS-250にLAN接続した機器とセンターとで通信を行う場合の例です。
センターからのIP着信により省電力状態から起動して通信を行います。
センター側からAS-250に対するPing、Telnet接続、ファームウェアバージョンアップも行えるようにします。
モバイル接続はアクセス後しばらく無通信の状態が続くと自動的に切断され、省電力状態に戻ります。
【対象機種】AS-250/F-SC、AS-250/F-KO、AS-250/KL、AS-250/X、AS-250/S
【 構成図 】
【 設定例 】
main ip 192.168.101.64
main mask 255.255.255.0
rsport 0 lcpkeepalive on
rsport 0 inactivitytimer 60
domain 0 example testid testpass 192.168.11.0/27 10.10.100.1
domain 0 pdptype ppp
ipdialin 0 on
nat 0 192.168.101.64 icmp * ipcp 0
nat 1 192.168.101.64 tcp telnet ipcp 0
nat 2 192.168.101.64 tcp 2222 ipcp 0
nat 3 192.168.101.103 tcp 65000 ipcp 0
nat 4 192.168.101.104 udp 65001 ipcp 0
nat 47 * * * ipcp 0
powersaving activate on
powersaving idletimer 50
【 設定例解説 】
main mask 255.255.255.0
AS-250のLAN側IPアドレスとサブネットマスクを設定します。
PPP無通信監視タイマを60秒にします。
APN(AS-250/Xの場合はドメイン名)、ユーザID、パスワード、宛先ネットワークアドレス、WAN側IPアドレス(AS-250/Xの場合はメトリック)を設定します。
WAN側IPアドレスは、予め指定されたIP アドレスをIPCP で通知する場合に指定します。通知しない場合は0.0.0.0とします。
AS-250/Xの場合は、WAN側IPアドレスは不要で”domain 0 example testid testpass 0.0.0.0/0 1″のように入力します。
PDPタイプの工場出荷値はIPタイプです。PPPタイプの場合設定が必要です。
(注意)AS-250/KL、AS-250/XではPDPタイプの指定は不要です。
(注意)AS-250/S専用のコマンドです。IP着信で接続するAPN(ドメイン0)を指定します。他の機種では指定不要です。
NATの設定
nat 0 192.168.101.64 icmp * ipcp
センターから、AS-250にpingできるようにします。
センターから、AS-250にtelnetログインできるようにします。
センターから、AS-250のファームウェアをバージョンアップできるようにします。
センターとLAN上の機器A(TCPポート65000番)がTCP/IP通信できるようにします。
センターとLAN上の機器B(UDPポート65001番)がUDP/IP通信できるようにします。
その他の機器及び自ノード全てWAN側に接続が行えるよう設定します
省電力の設定
powersaving idletimer 50
省電力機能を有効にし、省電力状態に移行するためのアイドルタイマを50秒に設定します。