- FutureNet製品活用ガイド
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FutureNet
FAシリーズ
FA-120編
1.TCPトランスペアレントモード
1.1 サーバとクライアント
FA-120の2つのシリアルポートRS1、RS2それぞれに機器を接続し、目的に応じて以下のように使い分けます。
・RS1に接続した機器からデータが発生したときFA-120側からサーバにTCP接続してそのデータを送ります。
・LAN上のクライアントから必要に応じてFA-120にTCP接続し、RS2に接続した機器のデータを吸い上げます。
【 構成図 】
【 設定例 】
main ip 192.168.10.2
main mask 255.255.255.0
rsport 1 flowctrl xonxoff
rsport 1 parity even
rsport 0 baudrate 38400
rsport 0 connecttrigger datain
rsport 0 connectaddress 192.168.10.1
rsport 0 connectport 44444
rsport 0 inactivitytimer 30
rsport 1 inactivitytimer 60
rsport 1 scpcport 22222
rs 0 mode tcptransparent
rs 1 mode tcptransparent
rs 0 transparent client
【 設定例解説 】
main ip 192.168.10.2
main mask 255.255.255.0
IPアドレスとマスクビットを設定します。
rsport 1 parity even
シリアルポートRS2の通信条件を、ソフト(Xon/Xoff)フロー制御、偶数パリティに設定します。19200bps、8ビット、1ストップビットは初期値なので設定不要です。
シリアルポートRS1の通信速度を38400bpsに設定します。ハードフロー制御、パリティなし、8ビット、1ストップビットは初期値なので設定不要です。
rsport 0 connectaddress 192.168.10.1
rsport 0 connectport 44444
rsport 0 inactivitytimer 30
クライアント接続で使用する際の、接続トリガ、接続先アドレス、無通信監視タイマを設定します。プロトコル変換する対象シリアルポートはRS1とします。
接続トリガはRS1からのシリアルデータ受信、接続先はIPアドレス192.168.10.1、TCPポート番号44444とします。また無通信監視タイマ30秒でTCPを切断します。
rsport 1 scpcport 22222
サーバ接続で使用する際の、待ち受けTCPポート番号、無通信監視タイマを設定します。TCP切断はクライアント側から行うものとしますが、ハーフオープン状態を避けるため無通信監視タイマを設定しておきます。プロトコル変換する対象シリアルポートはRS2とします。
待ち受けTCPポート番号は22222、無通信監視タイマは60秒とします。
rs 1 mode tcptransparent
rs 0 transparent client
RS1、RS2どちらもLAN側の通信はTCPトランスペアレントモードに設定し、初期値はサーバ接続なのでRS1をクライアント接続に設定します。
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