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NXR,WXRシリーズ

NAT・フィルタ編

1. フィルタ設定

1-3. 動的フィルタ(ステートフルパケットインスペクション)設定

ステートフルパケットインスペクションは、パケットを監視してパケットフィルタリング項目を随時変更する機能で、動的パケットフィルタリングともいわれる機能です。この設定例では、ethernet1インタフェース側からの接続要求を全て遮断します。

 

【 構成図 】

 【 設定データ 】

設定項目 設定内容
ethernet0インタフェース IPアドレス 192.168.10.1/24
ethernet1インタフェース IPアドレス 192.168.20.1/24
SPIフィルタ 有効

【 設定例 】

nxr120#configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
nxr120(config)#interface ethernet 0
nxr120(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr120(config-if)#exit
nxr120(config)#interface ethernet 1
nxr120(config-if)#ip address 192.168.20.1/24
nxr120(config-if)#ip spi-filter
nxr120(config-if)#exit
nxr120(config)#exit
nxr120#save config

【 設定例解説 】

1. <ethernet0インタフェース設定>
nxr120(config)#interface ethernet 0
nxr120(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

2. <ethernet1インタフェース設定>
nxr120(config)#interface ethernet 1
nxr120(config-if)#ip address 192.168.20.1/24

ethernet1インタフェースのIPアドレスを設定します。

nxr120(config-if)#ip spi-filter

ステートフルパケットインスペクションを設定します。
ステートフルパケットインスペクションは、パケットを監視してパケットフィルタリング項目を随時変更する機能で、動的パケットフィルタリング機能として利用できます。
インタフェースでこの設定を有効にした場合、通常そのインタフェースで受信したパケットは全て破棄されますが、そのインタフェースから送信されたパケットに対応する戻りパケットに対しては、アクセスを許可します。これにより、例えば自動的にWANからの不要なアクセスを制御することが可能です。

 

【 端末の設定例 】

LAN_Aの端末 LAN_Bの端末
IP アドレス 192.168.10.100 192.168.20.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1 192.168.20.1