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FutureNet
NXR,WXRシリーズ
WANインタフェース編
2. PPPoE設定
2-1. 端末型接続設定
NTT東日本/西日本が提供するフレッツ光ネクスト,Bフレッツ,フレッツADSLなどのPPPoE接続を必要とする環境で、IPアドレスを1つ割り当てられるサービスで利用可能な設定です。
【 構成図 】
- PPPoE接続の設定は、イーサネットインタフェースではなく、PPPインタフェースで行います。
- PPPoEは、イーサネットインタフェース上でPPPセッションを確立するため、イーサネットインタフェースで、PPPインタフェースを利用する設定が必要になります。
【 設定データ 】
設定項目 | 設定内容 | ||
---|---|---|---|
LAN側インタフェース | ethernet0のIP アドレス | 192.168.10.1/24 | |
WAN側インタフェース | PPPoEクライアント(ethernet1) | ppp0 | |
ppp0のIPアドレス | 動的IPアドレス | ||
IPマスカレード | 有効 | ||
SPIフィルタ | 有効 | ||
MSS自動調整 | オート | ||
IPリダイレクト | 無効 | ||
ISP接続用ユーザID | test1@example.jp | ||
ISP接続用パスワード | test1pass | ||
スタティックルート | 宛先IP アドレス | 0.0.0.0/0 | |
ゲートウェイ(インタフェース) | ppp0 | ||
LED | AUX1 | ppp0アップ時点灯 | |
DNS | サービス | 有効 | |
FastFowarding | 有効 |
【 設定例 】
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxr120(config)#interface ethernet 0
nxr120(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr120(config-if)#exit
nxr120(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0
nxr120(config)#interface ppp 0
nxr120(config-ppp)#ip address negotiated
nxr120(config-ppp)#ip masquerade
nxr120(config-ppp)#ip spi-filter
nxr120(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxr120(config-ppp)#no ip redirects
nxr120(config-ppp)#ppp username test1@example.jp password test1pass
nxr120(config-ppp)#exit
nxr120(config)#interface ethernet 1
nxr120(config-if)#no ip address
nxr120(config-if)#pppoe-client ppp 0
nxr120(config-if)#exit
nxr120(config)#system led aux 1 interface ppp 0
nxr120(config)#dns
nxr120(config-dns)#service enable
nxr120(config-dns)#exit
nxr120(config)#fast-forwarding enable
nxr120(config)#exit
nxr120#save config
【 設定例解説 】
1. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxr120(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。
2. <スタティックルート設定>
デフォルトルートを設定します。
3. <WAN側(ppp0)インタフェース設定>
nxr120(config-ppp)#ip address negotiated
ppp0インタフェースのIPアドレスが動的IPアドレスの場合は、negotiatedを設定します。
(☞) IPアドレスにnegotiatedを設定した場合は、プロバイダ等から払い出されたIPアドレス(IPCPで取得したIPアドレス)を利用します。
nxr120(config-ppp)#ip spi-filter
nxr120(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxr120(config-ppp)#no ip redirects
IPマスカレード、ステートフルパケットインスペクションを有効に設定します。また、TCP MSSの調整機能をオート、ICMPリダイレクト機能を無効に設定します。
ISP接続用のユーザIDとパスワードを設定します。
4. <ethernet1インタフェース設定>
nxr120(config-if)#no ip address
ethernet1インタフェースでIPアドレスを割り当てない設定をします。
(☞) PPPoE接続でプロバイダ等から割り当てられるIPアドレスは、イーサネットインタフェースではなくPPPインタフェースに割り当てられます。よって、PPPoEのみで使用する場合はIPアドレスの設定は不要です。
PPPoEクライアントとしてppp0インタフェースを使用できるように設定します。
(☞) PPPoEでPPPインタフェースを使用する場合は、ethernetインタフェース設定でpppoe-clientコマンドによる登録が必要になります。
5. <システムLED設定>
ppp0インタフェースのアップ/ダウンをaux1 LEDで表示するように設定します。
6. <DNS 設定>
nxr120(config-dns)#service enable
DNSサービスを有効にします。
7. <ファストフォワーディングの有効化>
ファストフォワーディングを有効にします。ファストフォワーディングを設定することによりパケット転送の高速化を行うことができます。
(☞) ファストフォワーディングの詳細および利用時の制約については、NXR ,WXRシリーズのユーザーズガイド(CLI版)に記載されているファストフォワーディングの解説をご参照ください。
【 端末の設定例 】
IP アドレス | 192.168.10.100 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 192.168.10.1 |
DNS サーバ |