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NXR,WXRシリーズ

WANインタフェース編

1. Ethernet設定

1-1. 端末型接続設定(固定IP)

ケーブルモデムやFTTHなどを利用してインターネットアクセスする設定例です。回線接続にはPPPoEではなく、Ethernetを利用します。PPPoEの端末型設定は2-1. 端末型接続設定をご参照ください。この設定例では、プロバイダより固定IPアドレスが割り当てられるものとします。

 

【 構成図 】

fnw_wi_Ether_01

 【 設定データ 】

設定項目 設定内容
LAN側インタフェース ethernet0のIP アドレス 192.168.10.1/24
WAN側インタフェース ethernet1のIP アドレス 10.10.10.1/30
IPマスカレード 有効
SPIフィルタ 有効
MSS自動調整 オート
IPリダイレクト 無効
スタティックルート 宛先IPアドレス 0.0.0.0/0
ゲートウェイ(IPアドレス) 10.10.10.2
DNS サービス 有効
DNSサーバ プライマリ 10.255.1.1
セカンダリ 10.255.1.2
FastFowarding 有効

 【 設定例 】

nxr120#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxr120(config)#interface ethernet 0
nxr120(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr120(config-if)#exit
nxr120(config)#ip route 0.0.0.0/0 10.10.10.2
nxr120(config)#interface ethernet 1
nxr120(config-if)#ip address 10.10.10.1/30
nxr120(config-if)#ip masquerade
nxr120(config-if)#ip spi-filter
nxr120(config-if)#ip tcp adjust-mss auto
nxr120(config-if)#no ip redirects
nxr120(config-if)#exit
nxr120(config)#dns
nxr120(config-dns)#service enable
nxr120(config-dns)#address 10.255.1.1
nxr120(config-dns)#address 10.255.1.2
nxr120(config-dns)#exit
nxr120(config)#fast-forwarding enable
nxr120(config)#exit
nxr120#save config

 【 設定例解説 】

1. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxr120(config)#interface ethernet 0
nxr120(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

2. <スタティックルート設定>
nxr120(config)#ip route 0.0.0.0/0 10.10.10.2

デフォルトルートを設定します。

 

3. <WAN側(ethernet1)インタフェース設定>
nxr120(config)#interface ethernet 1
nxr120(config-if)#ip address 10.10.10.1/30

ethernet1インタフェースのIPアドレスを設定します。

nxr120(config-if)#ip masquerade

IPマスカレードを設定します。これによりethernet1インタフェースからパケットが送信される際に送信元IP アドレスをethernet1インタフェースのIPアドレスに変換します。

nxr120(config-if)#ip spi-filter

ステートフルパケットインスペクションを設定します。
ステートフルパケットインスペクションは、パケットを監視してパケットフィルタリング項目を随時変更する機能で、動的パケットフィルタリング機能として利用できます。
インタフェースでこの設定を有効にした場合、通常そのインタフェースで受信したパケットは全て破棄されますが、そのインタフェースから送信されたパケットに対応する戻りパケットに対してはアクセスを許可します。これにより自動的にWANからの不要なアクセスを制御することが可能です。

nxr120(config-if)#ip tcp adjust-mss auto

TCP MSSの調整機能をオートに設定します。
TCP MSS調整機能はTCPのネゴシエーション時にMSS値を調整することで、サイズの大きいTCPパケットを転送する際にフラグメントによるスループットの低下を抑制する場合に利用します。

nxr120(config-if)#no ip redirects

TCP MSSの調整機能をオートに設定します。

 

4. <DNS設定>
nxr120(config)#dns
nxr120(config-dns)#service enable

DNSサービスを有効にします。
この設定によりNXRのDNSリレーおよびDNSキャッシュ機能を利用することが可能です。

nxr120(config-dns)#address 10.255.1.1
nxr120(config-dns)#address 10.255.1.2

プロバイダから通知されているプライマリ,セカンダリDNSサーバアドレスを設定します。

 

5. <ファストフォワーディングの有効化>
nxr120(config)#fast-forwarding enable

ファストフォワーディングを有効にします。ファストフォワーディングを設定することによりパケット転送の高速化を行うことができます。
(☞) ファストフォワーディングの詳細および利用時の制約については、NXR,WXRシリーズのユーザーズガイド(CLI版)に記載されているファストフォワーディングの解説をご参照ください。

 

【 端末の設定例 】

IPアドレス 192.168.10.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1
DNSサーバ

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