FutureNet
NXR,WXRシリーズ
運用管理編
2. 設定の保存・復帰
2-6. 設定の復帰2(拡張フラッシュの利用)
一部機種では、本体内のフラッシュメモリに複数の設定ファイルを保存しておくことができます。これにより設定変更の際など万一不具合があっても、すぐに以前の状態に戻して運用を継続することができます。
ここではCLI(コマンドラインインタフェース)を利用して、この機能に対応している機種で外部から設定を復帰する方法について説明します。
【対象機種】NXR-230/C,NXR-350/C,NXR-G100シリーズ,WXR-250
なお、この機能に対応している機種では管理上様々な設定ファイル形式が存在します。
形式は以下のとおりです。
形式 | 説明 |
---|---|
running-config(config) | 現在動作している設定です。save configコマンド実行時に保存されます。 |
initial-config | ファームウェア内部の初期設定です。ethernet0インタフェースのIPアドレスとして192.168.0.254/24が設定されています。 |
startup-config | 起動時に使用する設定です。これは本体のフラッシュメモリ上に存在します。 |
bootup-config | 起動時に使用する設定ファイルの保存場所が記載されています。これは本体のフラッシュメモリ上に存在します。 |
system-config | 起動時に使用する設定です。起動直後であれば、system-configとrunning-configは同じになります。 |
各転送方式での設定のバックアップ方法は以下のとおりです。
【 実行例 】
〔FTPサーバの利用〕
<設定の復帰(startup-configに保存)>
succeed.
FTPサーバ192.168.10.100上にある設定ファイルを復帰します。なお、この実行例ではファイル名をconfig.xmlとします。また、FTPサーバを利用した設定の復帰を行う場合、anonymousによる接続方法のみ対応しています。よって、ユーザ名やパスワードを指定することはできません。コマンド実行後、設定ファイルの復帰を開始します。復帰した設定はstartup-configに保存されますので、次回起動時に復帰した設定は有効になります。
(☞) サーバ内で設定ファイルをディレクトリ毎に管理している場合などは、下記のようにIPアドレスの後に「ディレクトリ名/設定ファイル名」を指定します。
<設定の復帰(ファイル名を指定して保存)>
succeed.
FTPサーバ192.168.10.100上にあるファイル名config.xmlを本体内のフラッシュメモリ上にファイル名config.xmlとして保存します。
(☞) この方法では本体内のフラッシュメモリ上に保存しただけで、次回起動時に保存した設定が利用できるわけではありません。次回起動時、保存した設定を利用するためには起動時の設定ファイル指定が必要になります。その方法については2-7. 起動時の設定ファイル指定をご参照ください。
<補足>
送信元IPアドレスを指定することも可能です。通常は出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に有効です。
〔SSH サーバの利用〕
<設定の復帰>
test@192.168.10.100’s password:[パスワード]
succeed.
SSHサーバ192.168.10.100上にある設定ファイルを復帰します。なお、この実行例ではファイル名をconfig.xmlとします。この時SSHサーバのアドレスとともにログイン用のユーザ名を合わせて指定します。この設定例では、ユーザ名をtestとします。コマンド実行後、SSHサーバへのログイン用パスワードの入力を求められますので、パスワードを入力します。ログイン後、設定ファイルの復帰を開始します。復帰した設定はstartup-configに保存されますので、次回起動時に復帰した設定は有効になります。
(☞) サーバ内で設定ファイルをディレクトリ毎に管理している場合などは、下記のようにIPアドレスの後に「ディレクトリ名/設定ファイル名」を指定します。
<設定の復帰(ファイル名を指定して保存)>
test@192.168.10.100’s password:[パスワード]
succeed.
SSHサーバ192.168.10.100上にあるファイル名config.xmlを本体内のフラッシュメモリ上にファイル名config.xmlとして保存します。
(☞) この方法では本体内のフラッシュメモリ上に保存しただけで、次回起動時に保存した設定が利用できるわけではありません。次回起動時、保存した設定を利用するためには起動時の設定ファイル指定が必要になります。その方法については2-7. 起動時の設定ファイル指定をご参照ください。
<補足>
送信元IPアドレスを指定することも可能です。通常は出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に有効です。
〔外部ストレージの利用〕
<設定の復帰>
succeed.
disk0と認識された外部ストレージ上にある設定ファイルを復帰します。なお、この実行例ではファイル名をconfig.xmlとします。コマンド実行後、設定ファイルの復帰を開始します。復帰した設定はstartupconfigに保存されますので、次回起動時に復帰した設定は有効になります。
(☞) 外部ストレージで設定ファイルをディレクトリ毎に管理している場合などは、下記のように「ディレクトリ名/設定ファイル名」を指定します。
<設定の復帰(ファイル名を指定して保存)>
succeed.
disk0と認識された外部ストレージ上にあるファイル名config.xmlを本体内のフラッシュメモリ上にファイル名config.xmlとして保存します。
(☞) この方法では本体内のフラッシュメモリ上に保存しただけで、次回起動時に保存した設定が利用できるわけではありません。次回起動時、保存した設定を利用するためには起動時の設定ファイル指定が必要になります。その方法については2-7. 起動時の設定ファイル指定をご参照ください。