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NXR,WXRシリーズ

運用管理編

3. パケットダンプ

3-1. パケットダンプをpcap形式で取得する

パケットダンプ機能は、機器で送受信したパケットを表示・取得する機能です。パケットダンプ機能を利用することにより障害時の切り分けなどに活用することができます。
※パケットダンプ機能利用時の注意点
パケットダンプ機能を利用する場合は、ファストフォワーディング機能を無効にする必要があります。有効のままパケットダンプ機能で情報を取得しても、正しく取得することができません。
ファストフォワーディング機能は、以下の設定で無効にすることができます。

(config)#no fast-forwarding enable

またL2TPv3ファストフォワーディング機能も合わせて有効にしている場合は、ともに無効にします。

(config)#no l2tpv3 fast-forwarding enable
(config)#no fast-forwarding enable

 

【 実行例 】

<pcap形式での取得>
#dump interface ethernet 0 pcap count 1000 size 1518

ethernet0インタフェースを通過するパケットを対象に、取得するデータ長を1518バイトとし、1000個のパケット取得します。なお取得後、自動的にコマンド実行を終了します。
(☞) Ctrl+Cを押すことで、それまで取得した結果を保存して強制終了することができます。

 

<pcap形式での取得時に一部通信をフィルタする>
#dump interface ethernet 0 pcap count 1000 size 1518 filter telnet

ethernet0インタフェースを通過するパケットを対象に、取得するデータ長を1518バイトとし、1000個のパケット取得します。ただし、telnetポートでの通信は除きます。
(☞) TELNETアクセスしてパケットダンプを取得するような場合など自身のアクセスを含むTELNET通信のパケットを取得したくない場合に有効です。

#dump interface ethernet 0 pcap count 1000 size 1518 filter telnet ssh

ethernet0インタフェースを通過するパケットを対象に、取得するデータ長を1518バイトとし、1000個のパケット取得します。ただし、telnetポート,sshポートでの通信は除きます。

 

<補足>
#dump interface ethernet 0

pcap形式で取得するためのオプションを指定せずに実行することも可能です。この場合はCLI上に実行結果が表示されます。なお、Ctrl+Cを押すことで強制終了することができます。
この方法は、Pingによる疎通確認など簡単な通信確認時の利用に適しています。