FutureNet
NXR,WXRシリーズ
運用管理編
7. 時刻同期設定
7-1. NTP設定
NTP機能は時刻同期を行う機能です。ここではNTPクライアントおよびNTPサーバとして動作するための設定について説明します。
【 構成図 】
- NTPサーバを指定して時刻同期を行うのと同時に、ルータをNTPサーバとして利用することでルータ配下の端末からの時刻同期要求に応答するようにします。
【 設定データ 】
設定項目 | 設定内容 | ||
---|---|---|---|
LAN側インタフェース | ethernet0のIP アドレス | 192.168.10.1/24 | |
WAN側インタフェース | PPPoEクライアント(ethernet1) | ppp0 | |
ppp0のIPアドレス | 動的IPアドレス | ||
IPマスカレード | 有効 | ||
SPIフィルタ | 有効 | ||
MSS自動調整 | オート | ||
IPリダイレクト | 無効 | ||
ISP接続用ユーザID | test1@example.jp | ||
ISP接続用パスワード | test1pass | ||
スタティックルート | 宛先IPアドレス | 0.0.0.0/0 | |
ゲートウェイ(インタフェース) | ppp0 | ||
NTP | サービス | 有効 | |
NTPサーバのIPアドレス | 10.100.10.1 | ||
ポーリング間隔 | 最小 | 4 | |
最大 | 5 | ||
タイムアウト | 30秒 | ||
LED | AUX1 | ppp0アップ時点灯 | |
DNS | サービス | 有効 | |
FastFowarding | 有効 |
【 設定例 】
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxr120(config)#interface ethernet 0
nxr120(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr120(config-if)#exit
nxr120(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0
nxr120(config)#interface ppp 0
nxr120(config-ppp)#ip address negotiated
nxr120(config-ppp)#ip masquerade
nxr120(config-ppp)#ip spi-filter
nxr120(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxr120(config-ppp)#no ip redirects
nxr120(config-ppp)#ppp username test1@example.jp password test1pass
nxr120(config-ppp)#exit
nxr120(config)#interface ethernet 1
nxr120(config-if)#no ip address
nxr120(config-if)#pppoe-client ppp 0
nxr120(config-if)#exit
nxr120(config)#system led aux 1 interface ppp 0
nxr120(config)#dns
nxr120(config-dns)#service enable
nxr120(config-dns)#exit
nxr120(config)#ntp
nxr120(config-ntp)#service enable
nxr120(config-ntp)#server 10.100.10.1 polling 4 5
nxr120(config-ntp)#timeout 30
nxr120(config-ntp)#exit
nxr120(config)#fast-forwarding enable
nxr120(config)#exit
nxr120#save config
【 設定例解説 】
1. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxr120(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。
2. <スタティックルート設定>
デフォルトルートを設定します。
3. <WAN側(ppp0)インタフェース設定>
nxr120(config-ppp)#ip address negotiated
ppp0インタフェースのIPアドレスが動的IPアドレスの場合は、negotiatedを設定します。
nxr120(config-ppp)#ip spi-filter
nxr120(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxr120(config-ppp)#no ip redirects
IPマスカレード、ステートフルパケットインスペクションを有効に設定します。また、TCP MSSの調整機能をオート、ICMPリダイレクト機能を無効に設定します。
ISP接続用のユーザIDとパスワードを設定します。
4. <ethernet1インタフェース設定>
nxr120(config-if)#no ip address
nxr120(config-if)#pppoe-client ppp 0
PPPoEクライアントとしてppp0インタフェースを使用できるように設定します。
5. <システムLED設定>
ppp0インタフェースのアップ/ダウンをaux1 LEDで表示するように設定します。
6. <DNS設定>
nxr120(config-dns)#service enable
DNSサービスを有効にします。
7. <DNS設定>
nxr120(config-ntp)#service enable
NTP サービスを有効にします。
NTPサーバアドレスとポーリング間隔を設定します。
(☞) ポーリング間隔で設定した値の意味は、4は2の4乗=16秒を、5は2の5乗=32秒を表しています。よって、NTPの通信量を減らすためにポーリング間隔を大きくしたり、精度を上げるためにポーリング間隔を小さくしたりすることができます。
NTPサーバからの応答タイムアウト時間を設定します。
(☞) NTPサーバからのサンプリングを4回行うため、実際のタイムアウト時間はtimeout × 4秒です。
8. <ファストフォワーディングの有効化>
ファストフォワーディングを有効にします。ファストフォワーディングを設定することによりパケット転送の高速化を行うことができます。
(☞) ファストフォワーディングの詳細および利用時の制約については、NXR,WXRシリーズのユーザーズガイド(CLI版)に記載されているファストフォワーディングの解説をご参照ください。
【 端末の設定例 】
IPアドレス | 192.168.10.100 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 192.168.10.1 |
DNSサーバ | |
NTPサーバ |