FutureNet
NXR,WXRシリーズ
運用管理編
2. 設定の保存・復帰
2-2. 本体への設定保存2(拡張フラッシュの利用)
一部機種では、本体内のフラッシュメモリに複数の設定ファイルを保存しておくことができます。これにより設定変更の際など万一不具合があっても、すぐに以前の状態に戻して運用を継続することができます。
ここではCLI(コマンドラインインタフェース)を利用して、この機能に対応している機種での設定の保存方法について説明します。
【対象機種】NXR-230/C,NXR-350/C,NXR-G100シリーズ,WXR-250
なお、この機能に対応している機種では管理上様々な設定ファイル形式が存在します。
形式は以下のとおりです。
形式 | 説明 |
---|---|
running-config(config) | 現在動作している設定です。save configコマンド実行時に保存されます。 |
initial-config | ファームウェア内部の初期設定です。ethernet0インタフェースのIPアドレスとして192.168.0.254/24が設定されています。 |
startup-config | 起動時に使用する設定です。これは本体のフラッシュメモリ上に存在します。 |
bootup-config | 起動時に使用する設定ファイルの保存場所が記載されています。これは本体のフラッシュメモリ上に存在します。 |
system-config | 起動時に使用する設定です。起動直後であれば、system-configとrunning-configは同じになります。 |
【 実行例 】
<本体内のフラッシュメモリ上にある設定ファイルの確認>
/flash:
total 4
-rw-rw-rw- 1 root root 1574 Feb 21 17:52 startup-config
本体内のフラッシュメモリ上の設定ファイルを表示します。この実行例では、startup-configのみ保存されている状態となります。
(☞) 設定の保存を一度も行っていない場合、ファイルはありません。
<本体内のフラッシュメモリへの設定保存>
running-configを本体内のフラッシュメモリ上にstartup-configとして保存します。
(☞) copyコマンドでもsave configコマンドと同様の保存をすることが可能です。
succeed.
running-configを本体内のフラッシュメモリ上にファイル名を指定して保存します。この実行例では、設定ファイル名config.xmlとして保存します。
(☞) IPsec用の証明書やSSHの公開鍵も合わせて保存する場合は、コマンドのオプションにallを指定します。なお、ファイルはtar+gzip形式で保存します。この実行例では、設定ファイル名config.tar.gzとして保存します。
succeed.