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NXR,WXRシリーズ

運用管理編

2. 設定の保存・復帰

2-3. 設定のバックアップ1

ここではCLI(コマンドラインインタフェース)を利用して、FTPサーバやSSHサーバといったリモートサーバやUSBメモリなどの外部ストレージに設定をバックアップする方法について説明します。NXR,WXRシリーズでは、running-config(現在動作している設定)とstartup-config(本体内のフラッシュメモリに保存され起動時に使用する設定)が存在します。リモートサーバへはrunning-configおよびstartup-configを転送できます。
各転送方式での設定のバックアップ方法は以下のとおりです。

 

【 実行例 】

〔FTPサーバの利用〕

<設定のバックアップ(running-config)>
#copy config ftp://192.168.10.100/config.xml
succeed.

running-configをFTPサーバ192.168.10.100上にバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をconfig.xmlとします。また、FTPサーバを利用した設定のバックアップを行う場合、anonymousによる接続方法のみ対応しています。よって、ユーザ名やパスワードを指定することはできません。コマンド実行後、設定ファイルのバックアップを開始します。

(☞) サーバ内で設定ファイルをディレクトリ毎に管理している場合などは、下記のようにIPアドレスの後に「ディレクトリ名/設定ファイル名」を指定します。

#copy config ftp://192.168.10.100/nxr120/config.xml

(☞) IPsec用の証明書やSSHの公開鍵も合わせて保存する場合は、コマンドのオプションにallを指定します。なお、ファイルはtar+gzip形式で保存します。この実行例では、設定ファイル名config.tar.gzとして保存します。

#copy config ftp://192.168.10.100/config.tar.gz all
succeed.
<設定のバックアップ(startup-config)>
#copy startup-config ftp://192.168.10.100/startupconfig.xml
succeed.

startup-configをFTPサーバ192.168.10.100上にバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をstartupconfig.xmlとします。
(☞) NXR-130/Cは対応していません。(2015/2現在)

 

<設定のバックアップ(show-config形式)>
#copy show-config ftp://192.168.10.100/showconfig.txt
succeed.

running-configをshow config形式(CLIコマンド形式)で、FTPサーバ192.168.10.100上にバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をshowconfig.txtとします。
(☞) show config形式はXML形式に比べ、現在の設定状況の把握が容易です。ですがshow config形式で保存した設定は、CLIまたはGUIからファイルを読み込んで設定の復帰を行うことができないため、機器の起動後にCLIでログインし、ターミナルソフトなどからコピー&ペーストで設定の反映を行う必要があります。

 

<補足>
#copy config ftp://192.168.10.100/config.xml source 192.168.20.1

送信元IPアドレスを指定することも可能です。通常は出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に有効です。

 

〔SSHサーバの利用〕

<設定のバックアップ(running-config)>
#copy config ssh://test@192.168.10.100/config.xml
test@192.168.10.100’s password:[パスワード]
succeed.

running-configをSSHサーバ192.168.10.100上にバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をconfig.xml とします。この時SSHサーバのIPアドレスとともにログイン用のユーザ名を合わせて指定します。この実行例では、ユーザ名をtestとします。コマンド実行後、SSHサーバへのログイン用パスワードの入力を求められますので、パスワードを入力します。ログイン後、設定ファイルのバックアップを開始します。
(☞) サーバ内で設定ファイルをディレクトリ毎に管理している場合などは、下記のようにIPアドレスの後に「ディレクトリ名/設定ファイル名」を指定します。

#copy config ssh://test@192.168.10.100/nxr120/config.xml

(☞) IPsec用の証明書やSSHの公開鍵も合わせて保存する場合は、コマンドのオプションにallを指定します。なお、ファイルはtar+gzip形式で保存します。この実行例では、設定ファイル名config.tar.gzとして保存します。

#copy config ssh://test@192.168.10.100/config.tar.gz all
test@192.168.10.100’s password:[パスワード]
succeed.
<設定のバックアップ(startup-config)>
#copy startup-config ssh://test@192.168.10.100/startupconfig.xml
test@192.168.10.100’s password:[パスワード]
succeed.

startup-configをSSHサーバ192.168.10.100上にバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をstartupconfig.xml とします。
(☞) NXR-130/Cは対応していません。(2015/2現在)

 

<設定のバックアップ(show-config形式)>
#copy show-config ssh://test@192.168.10.100/showconfig.txt
test@192.168.10.100’s password:[パスワード]
succeed.

running-configをshow config形式(CLIコマンド形式)で、SSHサーバ192.168.10.100上にバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をshowconfig.txtとします。
(☞) show config形式はXML形式に比べ、現在の設定状況の把握が容易です。ですがshow config形式で保存した設定は、CLIまたはGUIからファイルを読み込んで設定の復帰を行うことができないため、機器の起動後にCLIでログインし、ターミナルソフトなどからコピー&ペーストで設定の反映を行う必要があります。

 

<補足>
#copy config ssh://test@192.168.10.100/config.xml source 192.168.20.1

送信元IPアドレスを指定することも可能です。通常は出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に有効です。

 

〔外部ストレージの利用〕

<設定のバックアップ(running-config)>
#copy config disk0:config.xml
succeed.

running-configをdisk0と認識された外部ストレージにバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をconfig.xmlとします。
(☞) 外部ストレージで設定ファイルをディレクトリ毎に管理している場合などは、下記のように「ディレクトリ名/設定ファイル名」を指定します。

#copy config disk0:nxr120/config.xml

(☞) IPsec用の証明書やSSHの公開鍵も合わせて保存する場合は、コマンドのオプションにallを指定します。なお、ファイルはtar+gzip形式で保存します。この実行例では、設定ファイル名config.tar.gzとして保存します。

#copy config disk0:config.tar.gz all
succeed.
<設定のバックアップ(startup-config)>
#copy startup-config disk0:startupconfig.xml
succeed.

startup-configをdisk0と認識された外部ストレージにバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をstartupconfig.xmlとします。
(☞) NXR-130/Cは対応していません。(2015/2現在)

 

<設定のバックアップ(show-config形式)>
#copy show-config disk0:showconfig.txt
succeed.

running-configをshow config形式(CLI コマンド形式)で、disk0と認識された外部ストレージにバックアップします。なお、この実行例ではファイル名をshowconfig.txtとします。
(☞) show config形式はXML形式に比べ、現在の設定状況の把握が容易です。ですがshow config形式で保存した設定は、CLIまたはGUIからファイルを読み込んで設定の復帰を行うことができないため、機器の起動後にCLIでログインし、ターミナルソフトなどからコピー&ペーストで設定の反映を行う必要があります。